【特定非営利活動法人石巻アーカイブとは】
1 設立趣旨
2011年、東日本大震災の津波で石巻市をはじめとする沿岸地方においては、甚大な被害にあった。
そのなかには、写真・地図・古文書など、多くの貴重な郷土史関係資料が家屋流失や損壊などで失われた。これらの資料は、データ化・コピー・写真複写等の2次保管できないもの、またはできていなかったものが多く、その歴史的資料の価値損失は、計り知れないものとなってしまった。
2016年、石巻市内の郷土史研究愛好者が集い、以下の件を喫緊の課題として活動していこうと確認した。
- 百年に一度の災害だったとはいえ、このような歴史資料の被害を最小限に防ぐための施策を講じる必要性がある。
- 2次データ化することで資料そのものの消失・滅失を防ぐこと。
- 歴史的郷土史資料を改めて整理保存し、まとめて後世へ残す事。
- 次世代への歴史の伝承によって、これからのまちづくりに活かしていく。
これらの活動により、
- 民間主導による歴史的・民族的資料の収集と活用
- 石巻地方の魅力の再認識・次世代への文化継承の責を担う
との主旨で活動する団体として設立された。
2 設立に至るまでの経緯
2016年11月、震災で無事だった古地図・古絵図や古い写真(プリント・ネガ・ガラス乾板等)などの関係資料を市内旧家・郷土史家中心にそれぞれの資料を持ち寄り、情報交換会を開催。その際にこれらの貴重資料の出版化が話題に上がり、半年以上の資料収集と編集期間を経て、2017年6月『石巻古地図散歩』を石巻アーカイブ地図研究会として発行。さらに同年11月『あゝ、松島の空遠く〜海軍松島航空基地沿革史〜』を発行した。2018年2月には『石巻古地図散歩2〜昭和34年石巻市・渡波町合併記念石巻商工案内図(復刻版)』を発行。現在は、地図に限らず写真・絵はがき等の歴史的資料の収集を広く告知し、活用の可能性を探る活動をしている。特定非営利活動法人申請時会員10名、現在、個人法人合わせ41名(社)で活動中。
3 所在地・代表者
〒986-0803石巻市水押一丁目4-33
特定非営利活動法人石巻アーカイブ
代表理事 小野寺 豊(090-3753-5295)
[mail]dera@wecando.co.jp